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597 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/09(金) 12:02:24
隅に座ったまま一言も発しないでいた男が大きく息を吐いた。
男の名は、亀井静香といった。
ビールの泡のように、悪意のつぶやきが亀井の心の表層に浮かび上がってくる。
踊れ踊れ。どいつもこいつも運命の掌のうえで踊り狂うがいい。
4年前のあの選挙以来、自分自身の未来すら関心の対象とはなりえなくなったような気がする。

あの選挙まで、亀井の人生はそれほど悲観的なものではなかった。
閥務でも政策でも一応の功績をあげ、50歳そこそこで大臣も経験し、先生と呼ばれていたのだ。
それが、ほんの些細な読みを外してしまった。

郵政法案が衆議院で採決されたとき、「まさか解散するわけがない」「たかが法案に反対したくらいで公認されないはずはない」と希望的観測で法案を弄んだあげく、他の造反議員と共に自民党から叩き出されてしまったのだ。
その結果、選挙後、生きながら永田町の恥部となり、抵抗勢力の汚名を皮膚に貼り付ける日が、それからはじまったのだ。

【銀英伝元ネタ】 小説版 第2巻35P-36P 
救国軍事会議、作戦発動前の会議中
【参考】 自民党壊滅作戦を計画中の野党に作戦を提示する亀井?
600 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/09(金) 18:06:20
「全滅・・新党日本の議員が一人残らず落選・・・」
アナウンサーが放心状態で「落選」という言葉を繰り返した。
新党日本の前議員たちは、塩の柱と化したように立ちつくしていた。

【銀英伝元ネタ】 小説版 第2巻190P アルテミスの首飾り、全滅。
【参考】 新党日本、壊滅。(実際は1名だけ当選)
政党別開票速報 <新党日本> 
601 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/09(金) 18:36:15
造反議員達は孤立し、世論の包囲の中にある。
人々は信じられぬ思いだった。
つい半年前、郵政懇話会の100名以上の議員が結集し、自民党の主流を乗っ取ったかのような活気があふれていたではないか。
それが現在、電撃的な衆議院解散、党公認の取り消し、刺客の擁立などによって、造反議員達の巨大な棺と化そうとしている。

「なぜこうなったのだ」
造反議員たちは唖然とせざるをえない。
「これからどうなる?会長はどうお考えなのだ?」

派閥会長たる亀井元政調会長の、権威と人望の失墜は、はなはだしいものがあった。
判断のまずさ、洞察の乏しさ、統率力の不足など、いずれも非難の対象として十分すぎるほどだった。

 
612 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/10(土) 05:20:23

「古賀はどうしている?」

その質問は、小林をおどろかせた。
その固有名詞を口にするのに、亀井は、おぞましい不快感を禁じえないはずであった。
なぜこの時期に、いかにもふさわしくない名が持ち出されるのであろう。

「あの男にご用がおありなのですか、閣下」

いささかわざとらしく問い返す。

「奴にも使い道があった。ろくな使い道ではないがな。
 いやな用だからこそ、先に済ませてしまおう。奴を呼んでくれ」

「自民党を通さないといけないと思いますが、どういたしましょう」

「いや、その必要はない。直で呼び出せ」



613 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/10(土) 05:21:05

古賀誠は、あいかわらず非の打ち所がない紳士ぶりで、亀井に挨拶した。
亀井も、形式だけでは完璧に答礼してみせた。

「卿に少し用があってな。役立ってもらいたい」

「何なりとお申し付けください」

「ところで、以前からたずねてみたいと思っていたことがあるのだが、
 卿はこう主張するのではあるまいな。
 自分がこれまで他人の非難をこうむるような行動を続けてきたのは、
 民主政治の健全な発展を促すため、後世に対して警鐘を鳴らすためだ、と……」

「さすがは亀井さん、私の本意を見抜いていただけるとは、ありがたいことです」

「なに……?」

「冗談ですよ。私には殉教者を気取る趣味はありません。
 私が行動してきたのは、残念ながら自分自身の福祉のためです」

亀井の目の前に立っている男は、「ネクタイをしめた衆愚政治」だった。
それ以外の何者だと言うのか。

だが、この男には、単なる悪徳政治家という以外の構成物質が含まれているように、昨今、亀井には思われてならない。
かつて亀井が小林に語ったことがあった。

野中が引退しても小林はのさばっている、と。

それでは、彼、亀井静香が引退した後も、この男はのさばり続けていくのだろうか。
民主政治を腐食させ、その骨をしゃぶったように、専制政治をも枯死させて屍体をむさぼるのだろうか。
充分にありうることだ。誰かが責任を持って処理しない限りは。

 
630 :選挙ネタでないけど、どこに書いたらいいかわからんので :2005/09/10(土) 23:06:30
「侍医どの」
「は、はい」
「もはや原因不明ですむとは思わないでいただこう
東宮妃のご病名をたしかめ、最善の治療をほどこしていただく。
よろしいな?」
新東宮侍従長の両眼には極低温の炎が青くちらついていた。
「おわかりかな、侍医どの、卿には地位にともなう責任があるということだ。
何もなしえぬのいうのなら、いっかいの町医者も同じこと。
期待にこたえていただけるだろうな?」


 
691 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/11(日) 21:13:13
亀井氏「天皇制反対、公的年金廃止を主張する人間を刺客に選ぶなんてどういうことなのか」
亀井氏「亀井を倒せればだれでもいいのか」


 
692 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 21:14:40

第1話「永遠の夜の中で」

第2話「総裁選」

第3話「小泉政権誕生」

第4話「派閥の残照」

第5話「加藤の乱」

第6話「イラク攻略」

第7話「冷徹なる議会」

第8話「拉致事件」

第9話「マキコの戦い」

第10話「女帝退場」


693 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 21:15:56

第11話「嵐の前」

第12話「弁明書」

第13話「公認なき戦い」

第14話「新党対新党」

第15話「赤坂の密約」

第16話「勇気と忠誠」

第17話「大樹は倒れた」

第18話「誰がための改革」

第19話「運命の前日」

第20話「さらば、遠い日」  ←今ここ


 
706 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/11(日) 22:00:02
亀井「ライオンヘアーの小僧がいい気になるなよ」
 
709 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 22:19:28
民衆が小泉万歳を叫ぶ声が私の部屋にも聴こえてくる。

彼らが絞刑吏に万歳を叫んだことを自覚するまで、どれほどの日数を必要とするだろう。
 
740 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/12(月) 00:16:22
「もっと議席があればなぁ。あと100議席、いや、50議席、
いやいや、30議席でいい。そうすれば……」
 
764 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/12(月) 00:39:16
アーダルベルト・カメイ・フォン・ファーレンハイト編

コイズミ:カメイか、、前回の総裁選以来ではないか
     ワタヌキなどに与したのは、卿らしからぬ不見識だったな。
     私は、卿の才幹を評価しているのだ。。。。

カメイ :私は日本国の代議士です。 総理が国会の全権を握られたのであれば
     謹んでそれに従いましょう。。。

コイズミ:よろしい、執行部役員の列に加わる事を許す。。。

んで、だれか、そのあとの
ブラウンシュバイク、アンスバッハ、キルヒアイスが出てくる悲劇を
再構築してくんろ。

 
768 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/12(月) 00:51:35
連年失敗続きにもかかわらず、そのたびに人気が上がる奇跡の人ホリエモンへ
貴公の短所は、発言と行動の不均衡に有る
それを是正されたく思われるのなら、2ちゃんねるを買収されよ
貴公は、失敗を教訓とする最後の機会を与えられるであろう

 

780 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/12(月) 03:14:43
民主が解散万歳を叫ぶ声が私の部屋にも聴こえてくる。彼らが議席減に万歳を叫んだことを自覚するまで、どれほどの日数を必要とするだろう

776氏のネタの二番煎じですが。

 

872 :名無しは無慈悲な夜の女王 :2005/09/12(月) 20:35:16
・・・かくして2005年秋の総選挙は自民の大勝に終わった。
この勝利が人類社会にどのような影響をあたえるのか
全知全能でない彼らにとって完全に予測しうるところではなかった・・

すばらしく〜あついなみだを〜♪

 

878 :いつでもどこでも名無しさん :2005/09/12(月) 22:10:58
「ばかげている。なぜ急にそんなことになるのだ?! あと一席、ドント式で奴らは勝っていたではないか!
目前の勝利を放棄する正当な理由が何かあったのか」
 土井たか子の感情の波だちがおさまるのを待って、みずぽは事情を説明した。
 選管からそれを伝えられたとき、彼女が完全な冷静さをたもちえたかどうかについては語らなかった。
「保坂展人は勝利をゆずられたというわけか」
 事情を了解した土井が、ビジネスチェアに、しわがれた肢体を乗せてつぶやいた。
「なさけない話だな。私は本来、自分のものではない議席をゆずってもらったのか。
まるで乞食のように……」

 


  

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